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夏休み明けの全校集会にて

 おはようございます。7月から8月にかけて約40日間夏休みがありましたが、また学校で皆さんの元気な顔に出会えることをとても嬉しく思いますし、幸せに感じています。皆さんにとっては今日から授業が再開して、大変に思うところがあるかもしれませんが、皆さんが普通に授業に臨めること、学校生活に臨めることに改めて感謝の思いを持ってもらいたいと思っています。さて、この夏休み中、1,116名の在校生には1,116通りの夏休みの過ごし方があったと思います。勉強に、受験勉強に一生懸命取り組んだ人、クラブ活動、部活動に一生懸命取り組んだ人、あるいは海外研修等の新しい自分作りにチャレンジした人、また新しい友達ができたり、新しい出会いがあったり自分の交友関係が広がった人、また、とても大事な人との残念なお別れをしなければいけなかったり、少しだけつらい悲しい思いをした人もたくさんいたのかもしれません。それぞれの夏休みがあったと思いますが、そんな中でも一日一日と時間は過ぎて、今日も新しい一日の始まりとなりました。

 さて、この夏、4つのクラブがインターハイ、全国大会に出場してくれました。男子バスケットボール部、女子バスケットボール部、男子バレーボール部、そして女子卓球部。大変お疲れ様でした。私も山口、広島、岡山と4つのクラブの応援に行ってきました。出場したクラブの中では、もしかしたら目標としていた結果に届かなかったクラブもあるかもしれません、納得できない結果だったクラブもあるかもしれません。しかし、これを今後の糧として生かしていって欲しいと思います。

 この夏は4年に一度のオリンピックが行われました。ちょうど日本の反対側にあるブラジル、リオデジャネイロでオリンピックが行われました。皆さんもテレビ等で見る機会があったと思いますが、今回のオリンピックでは過去最高の41個のメダルを取ったということで新聞やテレビ等で大々的に報道されました。皆さんも金メダルをとった競技の活躍、あるいは頑張っていた選手の活躍を目にした人も多くいたでしょう。私も心を動かされた選手の活躍をたくさん目にしましたが、それ以上に、先ほどのインターハイで頑張ってくれた選手と同じように、上手くいかなかった選手や、結果の出なかった選手たちに注目する機会の方が多かったです。例えば、体操の内村選手が落下してしまったり、4連覇のかかった吉田選手が銀メダルに終わったり、その他にも前評判の高かった競技で結果が出なかったり、そういうことがたくさんありました。メダル41個に対して日本選手団がどれ位の人数いたのかを調べてみたところ、日本選手団には338名の選手がいたとのことです。そうすると338選手のうちメダルの数が41個ということは、約8割から9割の選手はメダルに手が届かなかったということになります。はたしてそれが結果として失敗だったのか、あるいは上手くいかなかったのか…ということになるのかもしれませんが、一番大事なことは失敗したことを次にどのように生かしていくのかということではないでしょうか。満足できなかったことや上手くいかなかったことを次の人生の経験として、どう生かしていくのかがとても大事だなと思っています。

 ところで、オリンピックと比較するとものすごく小さなことになってしまいますが、私には小学生の二人の娘がいます。その二人の娘のピアノの発表会が夏休み中にありました。その発表会において次女が演奏の途中で止まってしまいました。夏休み中、ずっと練習してきたのですが、残念ながら途中で弾けなくなってしまったのです。帰宅後、失敗しちゃった…と泣きながらずっと悔しがっていました。その翌日、学校で世佐木教頭に「昨日、娘の発表会で失敗しちゃったんだよね…」と話したところ、「先生それは失敗じゃないんですよ。それは経験なんですよ」と言ってくれました。あることを失敗ととらえると、それはネガティブなマイナスなイメージになりますが、それを経験ととらえると、この次に同じことに出会ったときにこういう対応をしよう、次はこういう風に対処しよう、前の経験を思い出して同じようなことを繰り返さないようにしよう、いろんなことを前向きに考えられるようになるのだと気付かされました。「失敗を経験ととらえる」という、すごく素敵なことを世佐木教頭に教えてもらいました。
 そしてそのことを、現在、皆さんが組んでいることに当てはめていったとき、3年生にとっては大きな進路選択、受験というものがあります。もしかしたら志望校へ合格できないケースが出てくるかもしれません。第一志望校に合格できなかったことを失敗と思うと不安と戦ったり、挑戦する勇気が出なかったり、自信をなくしたりすることがあるかもしれませんが、今取り組んでいる全てのこと、そして、今やっている全てのことが、失敗ではなく必ず自分自身の経験になるんだと自覚することで、思い切ったことができるのではないかと思います。また、大学進学においては、もしかしたらチェレンジングな、挑戦的な選択をする人がいるかもしれませんが、その目標に対してベストを尽くすことが、これから先の経験になっていくと思いますので、是非3年生の諸君には身近に迫った進路選択に向けて、頑張って欲しいと思います。2年生は12月、3月に修学旅行があります。合わせて色々なことに挑戦していく、勉強はもちろん、文化祭や体育祭などを通じて自分自身を変えていくきっかけにするために、多くのことを経験して欲しいと思います。そして1年生、学校生活に慣れてくると気持ちの中に油断が出てきたり、慢心が出てきたり、心に隙間できてきます。そうすると遅刻だったり、欠席だったり、授業に臨む姿勢などがいい加減になっていきます。何事も一生懸命にトライしていくことが、今後進級していく上での経験になっていきますので、努力を継続して欲しいと思います。このようなことをオリンピックを通じて学ぶことができた夏となりました。
 そして、この夏、大変残念なニュースが同じ埼玉県で発生しました。皆さんと同じ年代の尊い命が奪われ、失われ、そして同じ年代の若者がその命を奪うというとても痛ましい残念な事件がありました。毎日明らかになっていく状況を見るにつけ、非常に心が痛みます。どうしてその子の気持ちに慣れなかったのか。どうして相手の気持ちを考えてあげられなかったのか。1人が2人になり、2人が3人、4人、5人になり、人数が増えていくと、それにつれて罪の意識も薄れていってしまうのかと…本当に胸が痛みます。人間は誰でも一番大事なのは自分です。それは私も同じです。それでも一度、自分の立ち位置を相手に置き換えて、こういうことを相手がどういう風に感じるのか、あるいは直接語るのではなくLINEやメールなどのSNSを通して言うと、ついつい自分の本音よりももっと鋭くとがった言葉だったり、もっと汚く相手を傷つける言葉を使いがちです。さらにそれに同調してくる仲間がいると、言葉はもっともっと過激になっていきます。このようなことで嫌な思いしたことがある人もたくさんいると思います。また、もしかしたら嫌な思いをさせてしまったという過去を持っている人もいるかもしれません。えてしてそういった人は、相手に対して嫌な思いをしているということを皆分かっているのです。こういうことをすれば相手がどう思うとか、こういうことをしたら、相手がどのように傷つくかのかとか、実はみんな分かって、やっているんです。そういう意味では、確信犯なのです。でも、自分を守る意味では相手を傷つけてしまったり、相手を責めることをしてしまうというのは、人間の本性としては仕方ないことなのかもしれませんが、今回の報道等を見るにつけ、皆さんには相手の立場に立って、相手のことを考えて、行動する、言葉を発する、あるいは書き込む…。そのことを考え、意識して行動するだけでも、自分自身がハッピーになっていくし、学校中もすごくハッピーになっていくと思います。ぜひこのことを忘れずにいて欲しいと思います。今日から授業が始まります。皆さんには、これらのことを忘れずに学校生活を送っていって欲しいと思います。

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